福崎町/柳田國男企画 妖怪企画「第4回 全国妖怪造形コンテスト」

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山の神制作 ~その4~

■2015/6/22

事務局エキジビション山の神をジオラマ作品として仕上げることにしました

なんてことは前前前回くらいに譫言のように申し上げたわけですが、

いよいよきちんと作業することになりまして。

幸いといいますか、狙ってはいたんですが当コンテストの審査員さんには

我が国を代表する情景作家のWR荒川直人さん、吉岡和哉さん、あにさんが参加くださっています。

参考にはもはや聖書とも呼べる添付画像の3冊。

全てカラーで細かく説明されていますので大変わかりやすいのでやってみようと思う方にはおすすめです。

ジオラマのベースですが、前前前回は過去作品の流用ですすめようとしてましたが、

あまりにも大きすぎるので結局のところ木だけ再利用して他は新たに造り直すことにしました。

ベースは30cm角の木の板を用意。

情景の基礎になるスタイロフォームは昔畳1枚くらいのやつを店でカットしてもらって

ストックしてますのでそれをちょっとずつ利用してます。

ざっくりと糸ノコやカッターで切り出して

、「こうすっか」とニヤニヤしながら配置。

すぐ決まっちゃうわけですけども。

今回池も内容に入れていますので、それも含め、

次回以降引き続き情景ネタになりますがどうぞお付き合いくださいませ。 

■2015/6/23

ジオラマの水の表現は色々あると思うんですが、

今回は比較的簡単でありはじめたばかりの方でも対応しやすい

WR荒川さんがよく使いはるアクリル板を利用した方法で進めます。

ちなみに吉岡さんやあにさんのジオラマではクリスタルレジンというものを使っての表現です。

それぞれ利点があり、ここでの説明はあえて省かせていただきますが、気になる方は調べてみてください。

ちなみにですが、昔、クリスタルレジンとクリアレジンを間違えて購入し、迷いなく流した結果、

せっかく長い時間かけて作ったジオラマの池を

極悪企業に汚染された泡まみれの毒沼みたいにしてしまった経験があります。

購入される際は「クリア」ではなく「クリスタル」です。どうぞご注意を。

さて、アクリル板での作業です。

少し大きかったのでベースに合わせてPカッターでカットしました。

次に片面にクリア塗料のグリーンとブルー系の色を

ウネウネさせながらエアブラシで吹きます。均一にならないようにするとよろしいそうです。

乾燥させて裏返しますとテッカテカの水面の出来上がり。

(※聖書によりますとベース側にもグラデ塗装するとなお深みのある表現になるそうです。)

静かなベタ凪の水面表現ならこのままでオッケーだと思います。

アクリル板をベースに取付けまして(今回はビスで止めました)、

先日カットしたスタイロフォームを配置、OKなら木工用ボンドで接着してしまいます。

なお、ジオラマの側面が地形の断面になってしまうような今回の場合、

側面に板を当てて化粧する必要がございます。

しっかりした板でやればいいですが、今回は加工のしやすいバルサ4mmを切って貼り付けています。

一晩置いたらだいたい乾燥していますので、アクリル板にマスキングテープを貼って、ベースを塗装しちゃいました。

本当ならオイルステイン、オイルステイン、木工ニス、磨ぎ、木工ニス、磨ぎ、エアブラシとか

複雑な工程を踏むことで、「君は家具職人か」と言いたくなるような美しいしあがりに出来ますが、

そんな時間はないので缶スプレーをシューで終わらせてます。すみません。

■2015/6/24

ベースの基礎も出来上がったことでさあ、ちゃっちゃとネイチャー造形はじめろと

お叱りを頂戴しそうではございますが、

前に構図を決めてた時に、瓶をポテンと置いていたと思います。

池になる部分に置いていた瓶。

あそこに新しくフィギュア追加ですが、カッパを追加でございます。

まあ大体みなさんの読み通りかと思いますがー。

さすがにずっとずっとカッパ見てるので、迷うことなく原型完成までインターバルなしの4時間くらい。

池から上半身出してる恰好ですので、下半身は無しです。

顔面のみスカルピーで他の部分はすべてエポパテで造りました。

池から出てくる実物は尻子玉を食べよるんですけど、今回は諸般の事情で手に載せています。

塗装はラッカー筆塗りでピチョピチョやってます。

他のフィギュアは基本艶消しで塗装しましたが、

カッパは池から出て来てるわけですから、ビショビショのはずなんで、

エナメルの後クリアーをブッシュブシュ吹きました。

■2015/6/26

うちのカッパが池から出てくるときは、波が3段階になってます。

河童の近くはガッポガッポと盛りあがり、

そのちょっと外はザバザバ、さらに外はヒロヒロ、こんな感じです。

なのでそれぞれの波の条件に合わせてやることにしました。

まず一番近くのガッポガッポについては、

水回り用のコーキング剤で、透明になるやつを使いました。

カッパの周りにブリブリと出して、

爪楊枝や筆でそれっぽく形にしています。(手順①)

コーキング剤は硬化に時間がかかるので、

その間に水泡を何とかしたく、審査員のWR荒川さんに水泡どうしたもんでしょうとお問い合わせいたしましたら、

「フィギュアのブリスターケース炙って使えばどう?」とアドバイスいただきまして。

アッチチチと言いながら炙って筆のお尻でつついてカットして。

40個くらい造ってよさげな位置に配置(手順②)

次に中波ですが、エポキシ接着剤のクリアーを使っています。

早目に硬化しちゃうタイプを選んで、A,B混ぜたら大波の周りに流します。

それを爪楊枝で波紋ぽくぐるぐるぐるぐる。そのうちぐるぐるどおりに固まります。

固まってきたら触らないようにします。

余ってた水泡を乗っけておきました。(手順③)

一番外の波はヒロヒロ波ですので、厚みはほとんど要りません。

ジェルメディウムを筆でピタピタ塗って行きました。

一応波を意識して塗っています。

うそっぽいですけど、まあ最終的に透明になるのでヨシとします。(手順④)

終わってから全体を見てバスコークの追加とか、ジェルメディウムの追加など調子とバランスを合わせました。

こんな感じで水造っています。

■2015/6/29

水以外に特にご質問は無かったのですが、

書く予定だったのに諸般の事情で飛んでしまった土のことについてちょっとだけ書かせていただきます。

スタイロフォームで地面の大体の形を造りましたら、

木を植えて人形を配置してと最終的な形が決まり次第、地面用の粘土を盛ります。

これは自然乾燥で固まる粘土なら何だっていいわけでして、

普通の白い紙粘土でもOKなんですが、

白ですと地面の色に塗るなんていう面倒な作業が出てきますので、

雪が積もっている情景でもない限り、黒い紙粘土がよろしいかと思います。

種類は色々あって迷いますけども、今回はてっとり早く100円ショップのフワフワ粘土の黒を買ってきました。

スタイロフォームに木工用ボンドをヌッチャカヌッチャ塗りまして、

黒粘土をちょっとずつ千切って盛り付けていきました。

全部粘土が盛れたら、人形を配置して、

「ドシドシ」などと独り言言いながら足跡を付けたりできるジョイタイム。

このフワフワ粘土、実にフワフワですので、

後から木とか刺し放題だと気付きましたので一応申し添えておきます。

さて、黒粘土が乾燥しましたら、山の中ですから地表の落ち葉とか枯れ枝とかあるわけですが、

これを何で表現するかというところですけども、

今回使用したのはこれも100円ショップで売ってますお茶葉と紅茶のティーバッグです。

中身を必要分出して混ぜ混ぜしまして、

ちょっとスケール的に合わへん大きさのものは今のうちにはじいたり、指で砕いたりしました。

過去の経験では、リプトンのティーバッグが、実に使い勝手が良かったような記憶があります。

準備出来ましたら地表に色々想像しながら撒きまして、

水で薄めた木工用ボンド水溶液をスポイトで吸ってはチュルルー、吸ってはチュルルーと沁みこませていきます。

これでまた一晩放置。

最後はエナメル塗料のフラットブラック、フラットブラウン、クリアーオレンジ

なんかで調子の合っていないところを筆で塗装して終わりです。

地面は個人的に楽しいので好きです。

次回は完成品です。

山の神制作~その5~へつづく。

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