福崎町/柳田國男企画 妖怪企画「第4回 全国妖怪造形コンテスト」

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審査を終えての総括


吉尾政高

全国妖怪造コンテストも 第2回目を迎え、参加応募点数もドキドキの第1回から50%増となった事に事務局並び関係各位、皆様の努力の賜物だと感じます。
また、同時に応募点数が増えた分ー、ご参加された熱意溢れる作品群を審査させて頂く上で大変なエネルギーの消耗を余儀なくされる事になります。
じっくり表現したかった事など、タイトル-コンセプトを読み解きながら、隅々まで造形作品を鑑賞させて頂くことは大変楽しくもあり、名誉な事であります。妖怪をテーマに色々なアイデアに富み、楽しみながら造形された妖怪たちのもののけパワーは凄まじく、ニュートラルに開けた心に中にどんどん入ってきました。
昨年もそうでしたが審査の後は皆さんのパワーで脱力感いっぱいになります。ご参加の皆さんが妖怪について今一度考えられていたり、その基となった生物、事柄などを盛り込まれていたり、そこからさらに独自なアレンジがされていたり、創造性豊かなコンテストだと思います。
個人的には各作品すべてに点数評価はしておりますが、今回も数字上は同点/同位なものが多く含まれておりました。
今回から審査員の方も増え、より多角的に評価されていると思います。

この造形コンテストが地方自治体運営という部分も見逃せなく、使用素材などの自由度も高くもあり、今後の発展も楽しみでありました。

WildRiver
荒川直人

2回目という事もあり、一般部門では色々ユニークな作品も集まり、審査する側も楽しめたと思います。
ジュニア部門で気になったのは、オリジナリティを感じるような子供達が今の感性での妖怪が少なかった事です。やはり、自分の感じる妖怪にトライして欲しいと思いました。
全体として、前回は作品的にはいい感じなのに、写真がピンボケや背景がいまひとつで、写真がよく撮れていれば変わったかも、というものが多かったですが、今回は全体によく撮れているような気がします。
Webコンテストですから、写真がある意味、最も重要な要素ですので、日頃から色々な撮り方を練習する事も大切だと思いました。
また次回、どんな妖怪達と会えるか楽しみにしています。

どーーーんと、今までの既成概念を壊した作品を。

林浩己

フィギュアの商業原型を仕事にしておりますことから、今回コンテストの審査員にお招き頂いただき、皆さんの 作品を拝見して、まだまだモノ作りのパワーは健在だと感じました。手軽にいつでも遊べるスマホゲーム等の娯楽に溢れ、立体に関しても3Dプリントがすごい勢いで身近になっている現代、手を使って物を作り出す喜びを得る機会が減ってきていると感じていたので、とても励まされました。
作品については、微笑ましい物から怖い物、迫力のある大物まで、様々な作風や個性一杯で、構成に工夫を凝らしたり、丁寧な美しい仕上げ等、プロ顔負けの作品が多数あり、審査するのも、とても過酷でした。
アイデア出しから、実際に形にするまでの道のりは、とても大変な物ですが、作り手にしかわからない喜びを得られたかと思います。
このようなコンテストを切っ掛けに、手作りの楽しみや、自分で考えることの重要性を感じ、広めて行って頂けたらと思います。
参加いただいた皆さん。企画に関わったスタッフの皆さん。本当に、沢山の刺激をありがとうございました。

私も審査員なんてやらせてもらっている場合ではありません!すぐにでも、何か作りたくなりました。次回は出品側で参加したいな!

小林和史
審査にあたって僕が考慮したのは『造形力』よりも1/1の立像になった際の『見栄え』や『集客力』です。立像が出来上がった際に「あの妖怪の実物を見に行きたいね!」と思って頂けることが重要だと思ったからです。
そうなると他で見たことの無いようなオリジナリティが大事になります。
「雪女」「小豆洗い」は既に多くの人に共通のビジュアルがあると思います。その絵を超える独創的な造形物が現れるのか、、とハラハラしながら作品を拝見しましたが、既存のイメージを更に進化させたものや、見事に新しい印象を与えてくれた作品が多々あった事には本当に驚かされました。
決まったイメージが乏しい「山の神」も、更に自由な発想の作品が多く、審査の時間が実に楽しいものとなりました。
見ているだけなら至福の時間ですが、審査になると一転します。甲乙付け難い魅力的な作品に採点していく作業は苦痛に近いものがあります。
入賞者とそれ以外の方との得票差は、実は本当に極僅かなケースも多いです。
審査の基準も人それぞれですので、多くの方に入賞のチャンスはあると思います。
こういうのは見てるだけより参加した方が絶対楽しいので、未体験の方は次の機会に是非!


赤尾慎也

まず前回を上回るご応募を頂いたこと、本当にありがとうございました!!
第1回に引き続き審査をさせて頂きましたが、今回も大いに悩みつつ楽しく作品拝見いたしました。
今回はテーマが3つということで個人的には1つに絞ったほうが良いのではと考えていましたが、応募作品を見ると自由度が広がってむしろ良かったようです。妖怪は 自由なのだなと改めて感じました。
一般部門は造形力、独創性共に高い作品が多く、得点の差が付き辛かったです。その中でも一番気に入った作品は最初から目を引きました。パクってしまいそうです(笑)。ジュニア部門は技術的な部分よりも丁寧に色を塗り重ねていたりと、一生懸命楽しんで作ってるのが伝わってきて、とても嬉しいですね。
また第1回審査後入賞作品を生で見る機会があったのですが、作品によっては写真との印象の違いに驚き、写真の撮り方の重要性を改めて感じました。画角やロケーションなどにも気を遣うと作品をより良く出来ると思います。

次回以降もたくさんの応募があることを期待しています。

大山竜
この度は審査員という大役を仰せつかりました、嬉しい反面とても緊張もしましたが、多くの魅力的な妖怪達を見せてもらえて緊張が感動に変わりました。こちらの想像をはるかに超える力作、怪作ばかりでした。妖怪とは、その時代に住む様々な人達に語り継がれその容姿も変化してきた存在です。このコンテストに現れた妖怪達もそんな歴史の一部に加わったと思います。僕自信も物を作る人間なので自分ならこう作るとかいろいろ考えながら審査をさせていただきましたが、みなさん本当によく考えていましたねー!コンセプトやデザインが深い物や面白い物が多くたくさん刺激を受けました。参加された方の中にはつい最近造形を始めた人、今回が初の人、将来、立体造形の世界で働きたい人、いろんな人がいたと思いますが、とにかく物を作る事を続けてほしいです。作る喜びを多くの方に知ってほしいという僕のわがままなのですが皆さんよろしくお願いします!最後に参加していただいた皆さん本当にありがとうございました! 制作にかかった時間や労力は様々でしょう、作業していない通勤中やお風呂に入っている間なんかも作品のアイデアを練っていたと思います。その情熱を受け取りました。僕も頑張ります。


吉岡和哉

熱い想いが詰まったたくさんの作品を審査し終わった今、脱力感を覚えながらこの総括を書いています。まずは素晴らしい作品を送って頂いた参加者の皆様にお礼を申し上げます。
 審査時間が今回から長くなり、じっくりと作品を見れたのですが、どの作品も良いところがあり、候補選びは難しく、審査期間いっぱいまで悩ませてもらいました(笑)
 今回は雪女、山の神、小豆洗いと3テーマから選べたので、自分の得意な表現やモチーフを造形でき、作りやすかったのではないでしょうか。前回と比べると、オリジナルに縛られずに自由な発想や解釈で作った作品が目立ったように思います。形の面白さもさることながら、独特な表現のものもあり、第一印象で目に留まる作品が多くありました。ただ「もっと良く塗れていたら候補に入れたのに…」と、塗装表現が弱い作品も少なくなかったように思います。このコンテストはタイトルこそ「造形」と付いていますが、審査は塗装を含む仕上げも対象になっています。いくら造形がリアルでも、全て同じ質感で塗ってしまうと造形の魅力は下がります。塗装は作品の完成度を上げるための重要な行程なので、物の質感を良く観察し、じっくりと塗り込めばランクアップできるでしょう。

 今年の妖怪造形コンテストは161作品と応募数が増えました。次回はどんな作品に出会えるか、毎年の楽しみとして末永く続くよう、皆で盛り上げていければと思います。


あに

今年の妖怪コンテストも去年同様、素晴らしい作品ばかりで、審査に大変時間がかりました。
ジュニア部門は去年よりも工作面、表現、写真撮影などが全体的にかなり上がってる気がしましたよ。僕は個人的に塗装が好きなので、作品の色彩により目が行くのですが、今年は去年以上に華やかな作品が多かったように思いました。中には「この色にこの色を持ってくるんだ。」と驚かされた作品もいくつかあり、審査してるこちらも勉強になるくらいでした。
一般部門も表現、技術、撮影とどれも全体的にレベルが上がってきてるように思います。完成の形を写真の状態でイメージして作られてる方も少なくなかったのではないでしょうか?

これは去年も思ったことですが、これだけ多くのみなさんが、何もない状態から造形し、作品として完成させてるということに大変驚かされます。年々作品のレベルが上がっていくのはもちろん喜ばしいことですが、はじめて造形にチャレンジする方にとっても参加しやすいコンテストであって欲しいと思います。


天野行雄

今回は三種類からの選択という事で、バラエティに富んだ作品が集まりました。反面、雪女や小豆洗いは既存のイメージが強いのか、似たようなデザインが多かったように思います。特に小豆洗いは江戸時代に描かれたものを水木しげるさんが描き起こしたタイプのデザインが圧倒的でした。雪女も着物を着た物が殆どでしたが、着物の色や柄、デザインまで気を配った物は少なかったように思います。
そんな中、地域性であるとか、妖怪の持つ性格であるとか、その場所に現れなければならない妖怪の姿について考えぬかれた作品も出て来ています。

このコンテストが、地域の伝承と造形を考える公募展になりつつある事を感じ、次なる作品がますます楽しみになって来ました。

砂かけ婆 牛鬼 猫また 賞金30万円

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